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アンティークのサブマリーナといえば“Ref.5513”製造時期によって多様な個性を持ち合わせるロングセラーモデルです。誕生から1989年の生産終了までの30年弱にわたり製造がされていた異例のロングセラーモデルとなりました。1967年前後に登場した通称「下サブ」。文字盤はマット仕上げとなり、6時位置に入る防水表記もフィート(フィートファースト)、メーターの順番となります。5513を分類するにあたり、最も重要なのはインデックスのフチにあるメタル枠の有無です。インデックスにフチがない「フチなし」は5513の前期ダイヤルに当たり、ミラーダイヤル・ミニッツサークル・メーターファースト・フィートファーストといった非常にレアな個体が存在します。コレクター要素が非常に強いため、アンティークロレックスファンにとっては「フチなし」が人気です。逆に1985年頃から出回るようになったインデックスにフチがある個体は「フチあり」と呼ばれ、後継機種Ref.14060に近いデザインとなっています。こちらも人気がありますが、フチなしと比べるとやや個性が弱いです。 【フチなし個体の5つの個性】1963年～1985年頃まで製造されたモデルはフチなしモデルですが、フチなしモデルは大きく分けると「5つ」の種類に分類されます。・ミニッツサークル 1963年頃・ミラーダイヤル 1965年頃・メーターファースト 1967年前後・フィートファースト 1967年前後・ロリポップ 1970年代後半メートルファーストは「200ｍ=660ft」表示の下に「SABMARINER」の文字が配されていましたが、フィートファーストは「660ft=200ｍ」表示の下に「SABMARINER」の文字が配されています。この特徴をもつ5513はマットダイヤルの中期に製造された個体であり、「フィートファースト」と呼ばれたり、「下サブ」と呼ばれています。サブマリーナ5513は30年にも及ぶ製造期間の中で、幾つものマイナーチェンジを繰り返してきたアンティークロレックスの定番モデルです。特に個性が強い「フチなし個体」は現代でも高い人気を博しており、どの年代の個体もファン垂涎の逸品として崇められています。